問題4−1:基礎択一 土木関連技術の必要基礎知識を問う問題
最終更新:2005.10.24

INDEX
  1.問題の内容
  2.出題傾向
  3.17年度問題の対策
  4.出題が予想されるテーマ
  5.解答のコツ

1.問題の内容

●平成14年度から新設された問題で、次のような内容の土木関連技術基礎的学力・知識を問う問題です。

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2.出題傾向

平成14年度〜平成16年度の問題内容を比較してみました。
出題分野 問題番号と問題内容 コメント
平成14年度 平成15年度 平成16年度
測量 (1)地形図標高基準点 (1)測量作業手順 (1)誤差及び精度 測量作業分類も含め、現場を知っていればすぐ答えられる問題。基準点や等高線、航測vsセオドライトの性質はごく基礎的な知識。
16年度は誤差と精度など、やや教科書的知識問題が出題。
(2)測量作業名称 (2)等高線の性質 (2)航測とセオドライト
(3)トラバース測量手順
構造力学 (4)集中荷重のモーメント図 (3)円形断面の断面二次モーメント式 (3)柱下端での曲げモーメント式 断面二次モーメント式、モーメント・せん断力図などが主体で出題傾向が比較的決まっている。
ごく基礎的な問題だが、縁のない技術者には難問?
特に断面二次モーメントは知らないと答えられない。
(5)矩形断面の断面二次モーメント式 (4)2個の集中荷重のせん断力図 (4)2個の集中荷重のモーメント図
(6)アーチ構造に生じる部材力 (5)構造解析法 (5)「静定ばり」の定義
鋼構造
コンクリート
(7)塑性変形の呼称 (6)骨材として望ましい事項 (6)硬化コンクリートの性質 出題傾向が決まっていない。
コンクリートに関する基礎知識一式が必要。
鋼材は2年連続同一問題。
(8)コンクリートに関する用語 (7)コンクリート施工上の留意点 (7)AE剤の主目的
(9)セメント早強強度 (8)鋼材の種類を示すJIS記号 (8)鋼材の種類を示すJIS記号
土質力学 (10)土の間隙率の理解 (9)土の飽和度の理解 (9)標準貫入試験の定義 出題傾向がやや変化したが、問題レベルはごく基礎的で、大学教養課程レベル。
(11)土圧 (10)トラフィカビリティー (10)土の粒径区分の理解
(12)試験で得られる特性値 (11)地震時土圧 (11)ネガティブフリクション
水理 (13)静水圧式 (12)静水圧の表し方 (12)径深を表す式 相変わらずベルヌーイ・流れと同じ傾向。
いずれにせよ基礎レベル。
(14)ベルヌーイの式 (13)ベルヌーイの式 (13)ベルヌーイの定理
(15)限界水深・射流・常流 (14)定流・不定流・層流 (14)乱流と層流
土木計画 (16)勾配 (15)コンクリート打設機械 (15)掘削機械 非常に基礎的なサービス問題ばかり。
(17)基礎形式 (16)トンネル形式 (16)軟弱地盤改良工法
数学等 (18)組み合わせ (17)一次微分形 (17)工学で使用する単位 高校数学レベルだが、忘れている人は多いのでは?
単位問題は引っ掛け問題だった。
(19)補助単位 (18)2進法 (18)近似計算式
土木史 (20)青山士 (19)井上勝・田辺朔郎・広井勇・青山士 知らないと解けない。H16は出なかったが、なくなるか?
情報 (20)LAN・WAN・インターネット (19)情報技術知識(GPS) 15年度から出題始まり。15年度はネットワークの基礎の基礎。
H16はやや応用編(実務に近い)。
地球環境 (20)地球環境問題基礎知識 16年度から始まり。基礎の基礎から入った。
分野にもよりますが、問題レベルは大学で習う内容の中でも基礎レベルです。
工学系大学へ行っていない(あるいは行ったけれど忘れている)人、自分の専門分野以外の分野の知識が乏しい人、先輩・上司から教えてもらったことを基礎理論(なぜそうなっているか)を学ばず丸暗記してきただけの人は、50点取れないということもあるかもしれません。

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3.17年度問題の対策

管理技術者として、最低限の広い知識または技術的知見を持っているかということが問われる問題です。
14・15年度は出題ジャンル・出題内容とも一定していましたが、16年度はジャンルのみ一定で、出題傾向が少し変わったように思います。ジャンルは一定なのですから、過去問題を中心にジャンル・内容を絞り込んで勉強し、出題範囲がやや広がったり、出題傾向を変えてきたりした場合に備え、補強していくという勉強方が妥当ではないかと思います。
問題レベルとしては、2級土木施工管理技士試験と同等程度ではないかと思います。問題入手先の例
そこで、次のようにして勉強していってはいかがでしょう。
  1. 過去問題で実力チェック
    RCCMの過去問題は2年分しかありませんが、テキスト「RCCM」の模擬問題、2級土木施工管理技士試験の過去問題などもありますので、そういった問題を集めて解いてみましょう。

  2. 不得意分野の抽出と補充勉強
    この問題で失敗するとすれば、基礎知識が偏っているとか欠けている分野がある場合です(全体に得点があげられない人は、RCCM試験を受けること自体に問題がある)。
    不安のある分野を抽出し、工学系大学テキストたとえばこちら2級土木施工管理技士対策本たとえばこちらなどで勉強しましょう。

  3. PDCAサイクルで効果的な勉強を
    やみくもに勉強しても効果はなかなか出ません。
    不得意分野など重点的勉強計画→勉強実施→実力判定→不得意分野抽出という、計画・実行・判定・処置のPDCAサイクルを繰り返し、効率的に合格レベルの実力を身につけていきましょう。
    サイクルは、試験まで3ヶ月以上あるときは1ヶ月程度、1ヶ月前までは2週間程度、1ヶ月前からは1週間程度のサイクルがいいと思われます。

  4. 過去問題の出題ジャンル・内容に重点を置いた勉強を
    問題傾向が比較的決まっているので、その事項に重点を置いて勉強します。
    その上で、出題ジャンル・内容がほぼカバーできたら、その周辺分野もカバーしていきます。2級土木施工試験出題内容が参考になるでしょう。

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4.出題が予想されるテーマ

過去問題やテキスト「RCCM」問題集などを参考に、分野別に出題テーマを予想してみました。なお、全般的な勉強にはこちらが参考になると思います。
  1. 測量
    東京湾平均海面・日本水準原点・座標系・測地系など(参考例:こちら、測量手順、GPS(参考例:こちら・リモートセンシング(参考例:こちら、数値地図・GISなどを押さえておきたいところです。
  2. 構造力学
    断面二次モーメント式やモーメント・せん断力分布など(参考例:こちらを押さえておきましょう。
  3. 鋼構造コンクリート
    鋼構造の問題はほとんど出題されておらず、構造力学ともダブるので、コンクリートに絞ったほうがいいでしょう(参考例:こちら
  4. 土質力学
    重さWと体積Vによる土の物理特性の理解(参考例:こちら)、土圧(参考例:こちらに絞っても大丈夫だと思います。
  5. 水理
    ベルヌーイ式、流体に関する各種知識、マニング式・ストークス式・ダルシー・ワイスバッハ式など、ダルシー則・フック規則など
  6. 土木計画
    施工管理全般(参考例:こちら、統計管理など。熟練技術者ならば常識感覚で解けると思います。
  7. 数学等
    基本的には高校数学を復習しましょう。一次試験基礎科目対策(参考例:こちらも参考になるかもしれません。
  8. 土木史
    本などを読むか、あっさり捨ててもいいかもしれません。
  9. 情報
    16年度は問題数が増えるかもしれません。ネット用語をざっと勉強しましょう(参考例:こちら)。
  10. 環境
    試験前に、
    14年度から15年度にかけて情報分野が追加になったように、新分野が追加されるかもしれません。
    あるとすると、環境(廃棄物含む)・施工管理(土木計画とまとめて?)ではないかと思われます。

    と言っていたのが的中しました。
    地球環境が出題されたので、地球環境は無論ですが、今度は廃棄物リサイクルが要注意です。
    廃棄物(特に産廃)の分類、マニュフェスト、バーゼル条約など建設環境分野の勉強をしておきましょう(参考例:こちら)。
  11. 新分野
    今年度も、新分野の追加はあるかもしれません。
    あるとすると、施工管理(土木計画とまとめて?)あたりではないかと思われます。

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5.解答のコツ

  1. 問題用紙に○をしてから写す。何度も直さない。
    問題用紙に○×や選択○をどんどんしていって、最後に解答用紙に写す。
    わからない選択問題を何度も見直して悩んでいると、アツくなって思考がヘンな方向に行き、間違った答えに直してしまうことのほうが多いらしい。

  2. 次のような手順でやると効率がよい。
    1. 自信があるものは二重丸にして、一切見直さない。後で解答用紙に転記するだけ。
    2. これかな?と思うけれどいまいち自信がないものは一重丸(または?つきの丸)にして、問題U-2を全部やった後で見直す(問題Vの後に回すと忘れてしまう)。
    3. ぜんぜんわからないものは「?」としておいて、最後の最後にじっくり考える。
      それでもわからなかったら、他の問題の配分から予想するか鉛筆ころがしで決める。

  3. 択一問題は、「誤りはどれ?」と「正しいのはどれ?」を間違えないこと。
    最初にそのことだけで問題を分類し、番号の横に大きく「×?」「○?」などと書いて識別しておくのも手のひとつ。

  4. 誤りはどれ?問題の特徴
    1. 「〜しなくてもよい」といった「責任逃れ」「怠け」的なものがアヤシイ。
    2. 「〜のみ」、「〜しかない」といった断定的・限定的なものがアヤシイ。
    3. 「何のことを言っているのか」に着目した場合、1つだけ違う事項の話をしている選択肢がアヤシイ。
    4. 数値にワナがあるものは、一番国交省が関心のなさそうな事項がアヤシイ。

  5. 正しいのはどれ?問題の特徴
    1. 一番まじめで誠実そうなことが書いてあるのが正しいことが多い。
    2. 一番役所風の文章(きれいな言葉がちりばめてある)のがアヤシイ。
    3. 一番短い文・一番長い文がアヤシイ。

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